若葉の頃②

こんにちは、田丸はるかです。


torotoro.work

の続きです。


心新たに入部した美術部の活動初日に、
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と聞かれ困惑した私。


そもそも小六までりぼん愛読者(りぼんっ子)だった私は、週刊少年ジャンプを手に取ったことすらなかった。


が・・・「ジャンプ漫画」にはかろうじて馴染みがあった。


それは、中一のとき「ボボボーボ・ボーボボ」というテレ朝アニメを観て、見事ドハマりし、コミックス全巻購入・ゲームも購入・アニメも毎週かかさず録画&視聴していたからだ。(どんな女子中学生だ)

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今思えば、別にここまで大ボラを吹く必要性もなかったのだが、私の中の何かがそうさせた。


すると必然的に、女児たちはジャンプ漫画の話題で盛り上がる。


「今週のDグレでさ~」「デスノのLがさ~」「ハンターハンターまた休載しちゃったね~」(今もや)


この頃ジャンプは何期目かの黄金期を迎えていて、すべてのジャンプ作品が神がかっていた。


「ねえ、たまちゃん~先週のアイシールドどーなってた?」


ぎくぅ


適当に相づちを打っていたら、不意打ちがきた。


私「アイシールドは・・・ごにょごにょ」

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マルサ並に鋭いオタク

このままでは鼻毛で闘うギャグ漫画しか推していないことがバレてしまう・・・と焦った私は、


「スポーツ漫画は読まなくて~」


と何とかごまかした。(余談:のちにジャンプは20歳まで買い続けるのだが、本当にスポーツ漫画は読まなかった)


その後もオタクのマシンガントークは尽きることなく、ふぁんろーどやコミケという謎の単語が飛び出し、私は途方に暮れてしまった。


美術部なのに絵を全く描かないという疑問もこのときばかりは浮かばず、ただただ自分のレベルの低さを実感して部活動初日は幕を閉じた。


(私も漫画好きの端くれだったけど、桁が違いすぎる・・・)


でも私は、オタ話に花を咲かせる皆の、キラキラした表情がとても羨ましかった。


この輪の中に入ってみたい・・・!!







というわけで、私はオタクになることを決意した。

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まるで陰キャの人間が、パラパラやギャルメイクを必死に覚えるかのように、日々オタクの知識を吸収していったのだった。


つづく